歯科医とのファーストコンタクト
「受診したいけど、ちょっと不安だ・・・・・」という患者さん向けに、このコンテンツを書きました。大野歯科医院の患者さんだけではなく、痛みで悩まれている多くの患者さんも参考になると思います。
「痛い」という患者さんのゴールは「とりあえず何とかする」ですので、初回来院時の大まかな治療時間も書いてみました(あくまで参考です)。「痛みを取る」「とりあえず何とかする」に関しては、健康保険が適応となります。
まず痛みを訴えてお越しになる患者さんのパターンです。
その後、症状別のそんな症状の当院での大まかな流れもご紹介します。
パターン1 「噛むと痛い!」
パターン2 「凍みて痛い・・・・」
パターン3 「何もしなくとも痛い!」
パターン4 「腫れた箇所が痛い・・・」
虫歯の可能性があります。
しかし、歯や根が物理的に折れていたりする可能性もあります。そのほかにも噛み合わせや、根の先の炎症など、いろいろな原因も考えられます。
年齢別、口腔内の状況によりバラバラですので、主治医の正確な診断が不可欠です。
まず原因を探り、治療方針を決めるために、30分ほどの時間を取ります。場合によっては緊急で噛み合わせの調製も行うことがあります。
虫歯の可能性のほかに、修復物が劣化して、刺激が歯髄(神経)を直撃している可能性があります。そのほかに「知覚過敏症」も考えられます。
知覚過敏症はブラッシングのし過ぎや歯周病の治療の後にみられます。この場合も原因を探し、虫歯や修復物の劣化が原因でしたら、治療を行います。
知覚過敏症の場合はまず原因を取り除きます。どうしても症状が取れずにつらい場合は薬を塗って、刺激を遮断します。いずれも30分が目安です。
何もしなくとも痛い場合は大まかに原因を突き止めた後、緊急処置を行います。まず痛みを何とかする治療が必要です。
そのほかに神経(歯髄)の炎症や根の周りの急性炎症が考えられます。ごくたまに、虫歯ではなく(三叉)神経痛や顎関節や咀嚼筋痛が原因のことがあります。
虫歯が原因であれば、緊急処置で痛みは除けます。30~45分を目安に考えて下さい。
もっとも多いケースが根の先端の炎症や歯周病が活発になったときです。また親知らず(智歯)が腫れている患者さんもよくお越しになります。この場合も初回は痛みを取り除くことに集中します。炎症が強い場合、原因を除去する治療は、かえって症状を悪化させることにもなるので、薬で抑えることも選択します。
「腫れる」という現象はなにか原因があるはずですので、その後の治療は原因を除く本格的な治療が必要になってきます。
以上、典型的な緊急患者さんのパターンを挙げてみましたが、実際は診察してみないと一概には分かりません。診断学をマスターし、トレーニングを積み重ねた歯科医師であることがベストです。(実際はここが一番大切ですし、難しい・・・)
人間の症状はまさに人それぞれなのです。
症状と病気の種類や程度は、簡単にはイコールにならないのが現状。気になる歯がありましたら、主治医の先生(大野歯科は私が診まーす)にご相談ください。