歯周病のワンデートリートメント

歯周病の治療を1日で終えるプログラム

歯周病のワンデー・トリートメントとは

歯周病の治療を受けた方はご存知かと思いますが、保険診療では軽度な歯周病でも、検査や治療など合わせて最低でも8回の来院(28本の歯が残っているケース)が必要。これまでは歯周病の治療は長くかかるもの、と言われてきました。

ところが2006年に私が留学していたスウェーデンのイエテボリ大学から興味深い論文が発表されました。全ての部位を1回の来院で治療したら(検査などは除く)、結果はどうなるであろうか?という研究です。

興味深いことに1日で終えても、従来の来院数が多い患者さんと、ほぼ同等の結果が得られました。(図)

BoP(Full Mouth) 従来とワンデーの結果
従来とワンデートリートメントの比較

これは「フルマウス・デブライドメント」と呼ばれる方法で、現在では“一つの選択肢”として応用されています。

この結果に基づき、大野歯科医院では歯周病の治療を1日で終えるプログラム「ワンデー・トリートメント」を提供しています。
※ただし、初診でお越しになり検査を受けて頂くこと、そして治療後1〜3か月後に再検査で1回、計3回の来院が必要です。

初診時の口腔内写真

40代女性。

ワンデートリートメント直後の口腔内写真

ワンデートリートメントで歯周病の治療を行い、仮のブリッジまで入れたところ

治療後の口腔内写真

治療後

初診時 歯の動揺や自然脱落に関して、相談来院。すでに歯が抜け始めて、かみ合わせは崩壊していた。

歯周病の問題、かみ合わせの問題、そして虫歯で崩壊した歯があることから、ワンデートリートメント(歯周病の治療+抜歯+仮のブリッジ、抜歯)を行った。真ん中の写真はワンデートリートメント後の仮のブリッジの状態。治療後の写真は歯周病治療後にインプラントを避け、ブリッジにて機能の回復を行ったもの。

治療費の合計 およそ176万円(税込)
治療期間 およそ11ヶ月

ワンデー・トリートメントの流れ

  1. 1回目
    初診・検査など
  2. 2回目
    治療・トリートメント
  3. 3回目
    チェック(1〜3か月後)

ワンデー・トリートメントのメリット

・嫌な治療が1日で終了する
・歯周病の治療が長引かずに、他の処置に移ることが出来る

など様々なメリットがあります。

ただしすべての患者さんに行えるわけではなく、また健康保険の対象外となるため、詳細をお知りになりたい方は、診察時にお伝えいたします。

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