マウスガードについて(スポーツ歯科)

歯科コラム

スポーツマウスガードについて

スポーツで使う、マウスガード(マウスピース)を希望される方が増えてきました。歯に対する関心が高まっていることが背景にあるようです。

大野歯科医院では「予防歯科」の一環として、空手やラグビー、など外傷の多い方向けに、安全なマウスガードの製作を行っております。

マウスガード装着時(格闘技のために作製)
マウスガード装着時(格闘技のために作製)

どんな種類があるの?

スポーツマウスガードには、その製作方法、目的などから3つのタイプがあります。

ロストワックスタイプ

プロのアスリート向けで、製作に最も手間が掛かるタイプです。価格は5万円(消費税別)。

ダブル・ラミネートタイプ(写真)

もっとも一般的で、どんなタイプのスポーツにも利用できます。価格は約2万円(消費税別)。

ダブルラミネートタイプ写真
ダブルラミネートタイプの1例(色は自由に選べます)

簡易タイプ

成長期のお子様など、これから骨や歯の成長が見込まれる人向けで、将来の作り変えを前提にしています。価格は1万5千円。

どんな効果があるの?

厚さがたった2・3ミリのマウスガードですが、使用することにより以下の効果が報告されています。

製作にあたって

スポーツマウスガードを希望する方は、以下の手順を踏んで行います。

  1. 問診(インタビュー)
    どんなスポーツか?また同じスポーツでもポジションによってマウスガードのデザインは変わります。以前に使っていたが、なぜ止めてしまった?など新たに作る際はとても大切な情報になります。野球でも、他の選手に指示や声をかけるキャッチャーと、そうでない外野ではデザインが異なります。また顎顔面に頻繁に打撃をうけるスポーツでは、さらに強度が要求され、前歯の部分が厚くなります。なので、マウスガードの効果を最も発揮するために、この問診がとても大切になってきます。
  2. 口や歯の診査
    虫歯や歯周病、また口の中に病気があれば、その治療を行わないでマウスガードを作っても、近い将来に再製作する羽目になります。その他、歯並びなどによっても、マウスガードが難しくなる場合があります。問診についで、とても大切なステップです。作る前に、通常の歯科治療が必要な方もいます(普通はすぐに製作にかかります)。
  3. 型取り、噛み合わせのチェック
    マウスガードを作るときの方は少々特別な配慮が必要です。1回の来院で上下の型を取ります。約10分です。もっとも理想的な噛み合わせの位置を決める検査もこのときに行います。噛み合わせの位置は、熟達した歯科医師が顎を誘導しながら捜します。一般に、家でお湯で溶かしながら作るタイプのマウスガードもありますが、この噛み合わせの位置を患者さんが自分で決められない場合、まったくの逆効果になってしまう例もありますので、注意が必要です。
  4. 完成!
    必要なら微調整をして、口の中に装着してもらいます。そのときに使用にあたっての注意事項や手入れなどに関しての注意があります。

耐久性について

人それぞれです。早い方で半年でボロボロになる人もいれば、何年も使える人もいます。いずれにしても、定期的なチェックが必要です。

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